豊かな自然の中にある、手作りのお豆腐工房
「宮下工房」ではたらく
宮下工房は、中当町(稲武地区)のお母さんたちが2007年に始めた手作りお豆腐工房です。

「地域の女性たちが、わいわいと話しながら集まれる場所を作りたかったんですね」と、立ち上げから関わっている最年長の琴代さん(右端)は当時を振り返ってそう話します。
最初からお豆腐工房と決まっていたわけではありませんでした。お漬物やこんにゃくなど、いろいろ試作したそうです。お漬物も、こんにゃくも、お豆腐も、琴代さんたちがお嫁に来た当時は各家庭で作るものでした。そんな家庭で作っていたやり方を思い出しながら試作したお豆腐が、あまりにも美味しかったそうです。お豆腐を作っている加工場が周囲になかったこともあり、お豆腐工房を立ち上げることになりました。工房の建物は、地域の山から材を出してもらい、ボランティアで地元の大工さんが作ってくれたものです。







メンバーの中で最年少のトムさんは、2年前に夫婦で中当町に移住してきました。タイの出身で、「一番好きな日本の食べ物がお豆腐なんです」という運命のご縁で、工房を手伝うようになりました。「若い方が移住してきてくれたことで、ここの地域の良さをあらためて感じるようになりました」と地元の方々はおっしゃいます。また、それまでは、「みんな高齢になってやれなくなったら、豆腐工房は閉めようか」とも話していたそうですが、もしも閉めたらこんなに美味しいお豆腐の味も、それを作る技も失われてしまいます。「それはやっぱりもったいない」と、お手伝いしてくださる方を募集してみようということになりました。
お豆腐工房の仕事は金曜日のみで、冬季(1‐2月)は水道管の凍結のためお休みになります。「温泉やお米農家さんなど様々なお仕事が稲武地区や周辺にあるので、組み合わせてもらえたらどうだろうか」など、移住の相談にも乗ってくれますよ。
基本情報
| 会社名・事業所名 | 宮下工房 |
| 代表者 | 長谷川はつよ |
| 住所 | 豊田市中当町宮下 |